
こんにちは。関東エリアで給排水設備の施工・調整を行っている株式会社櫻庭設備です。
ブルーカラー業界でもDXは確実に進んでいます。
管理側から見れば合理的で、進捗も可視化できる。理屈としては非常に効率的です。
しかし、ここに一つの課題があると感じています。
アプリの多くは、「作業 → 作業前 → 作業中 → 作業後」と流れを選択して、報告・写真撮影をするという設計になっています。
このような仕様は、現場からすれば「難しい」というのが正直なところです。
落ち着いている現場なら問題ありません。 時間があり、順序通りに作業できる現場なら、入力しながら撮影も可能でしょう。
ですが、水がドバドバ出ている緊急対応の現場で、「作業を選んでから撮影して報告してください」という余裕はあるでしょうか。
優先すべきは記録ではなく、対応です。
現場はスピードが命だからです。

アプリ設計は管理者目線では非常に合理的です。
工程ごとに整理され、台帳も自動生成される。抜け漏れも防げる。
ですが、現場にとっては、
・毎回項目を選択する
・工程を選んでから撮影する
・リアルタイム入力を求められる
これらが作業の負担になることがあります。
本来、DXは便利なはずなのに、結果として現場の動きを遅くしてしまうケースもあるのです。
当社もDXに対して積極的に取り組んでいます。
ただし、基準は明確です。
「作業が速くなるかどうか」です。
たとえば、アプリなどで管理を行う方法と、紙に書く方法。どちらが作業が早いのか試してみました。
すると、紙に手書きで書く方法のほうが早かったのです。
一見するとアナログな方法ではありますが、結果的に時間短縮となるのは、手書きなのです。
DX化を進めるにあたり、注意しなければならない点があります。
「DXを導入すること」自体が目的になっているケースです。
現場を十分に理解しないまま設計された仕組みは、現場作業員の負担になることもあります。
DXは本来、負担を減らすためのもの。作業ステップが増えるなら、それは再検討が必要です。

DXは何のためにやるのか?
現場の負担を減らすためではないでしょうか。
ですから、当社としては、以下の基準でDX化を進めていきたいと思っています。
・本当に速くなるか
・現場が楽になるか
・品質は上がるか
DXは手段であって目的ではありません。
現場が強くなるための仕組みであるべきだと考えています。