
こんにちは。給排水設備を中心に関東エリアで事業を展開する株式会社櫻庭設備です。
今回は「配管工事中に水を流してしまったことで起きた実例」をもとに、なぜ「水を流さないでください」とお願いするのか?その理由をお伝えします。
ある日、とある建物で老朽化した配管の取り替え作業をしていたときのこと。
作業は、既存の配管を切断し、新しい配管に交換するという流れでした。
その最中、上の階のトイレから水が流れてきたのです。
つまり、切断中の配管に、誰かがトイレを使用してしまったということです。
私たちは最悪の事態を想定し、汚水の逆流に備えた吸引装置なども準備していました。
しかしながら、本来であれば配管内はからっぽの状態が理想です。
汚水が流れてきたことで作業そのものが一時中断。
再開までに時間を要しました。

誤解されがちなのが「水道は使っちゃダメ」ではないという点です。
正しくは、水を排水管に流さないでほしいということ。
手を洗ったり水を出したりしても、それが流れて配管に入ってしまうと作業ができなくなるのです。
とくに、配管交換の際には接着剤やシール材を使って接続部を仕上げる作業があります。
このとき、配管内が濡れていると接着不良を起こし、後に水漏れの原因となることもあります。
作業スタッフとしても、できる限り確実・安全に仕上げたいという想いで取り組んでいます。
だからこそ、「この時間帯は水を流さないでください」というお願いを、ぜひ守っていただきたいのです。
配管交換中に水が流れてしまうと、以下のようなリスクがあります。
これらは、お願いを守っていただければ避けられるトラブルです。
オーナー様・管理者様・入居者の皆さまには、どうかこの点をご理解いただけますと幸いです。

配管交換作業は、決して見えないところだけの話ではありません。
ビル全体の利用者、テナント、管理者が協力して進めるからこそ、スムーズかつ高品質な施工が可能になります。
もし、今後こうした工事が予定されている場合は、「水を流さないでください」という注意書きの意味を、ぜひ思い出していただければと思います。
一人ひとりのご協力が、安全でトラブルのない施工につながります。