東京・神奈川・千葉・埼玉の給水・排水設備工事|株式会社 櫻庭設備

2025.08.20

【施工事例紹介】新宿高層ビルでの配管全面交換工事

こんにちは。給排水設備を中心に関東エリアで事業を展開する株式会社櫻庭設備です。

今回は、新宿の高層ビルにて実施した配管交換工事についてご紹介いたします。

この現場では、老朽化によって水の流れが悪くなった排水縦管(たてかん)を全面的に取り替える大規模工事となりました。

工期は約1ヶ月。

高層階まで伸びる配管を1階から30階まで、丁寧に段階を追って更新していく緻密な作業でした。

高層ビルの排水管構造と作業の流れ

このビルでは、上層階から1階まで配管が一本でつながる「縦管」構造となっており、建物を貫くように排水が流れていました。

工事の基本的な手順は、以下のとおりです。

  1. 1階の配管を切断・撤去
  2. 順に上階へと移動し、各階ごとに古い管を取り外し
  3. 同時並行で新しい配管を下階から順に接続していく

この作業は、「上の班は撤去」「下の班は新設」という二手体制で進行。

上階で配管のネジを外す際には、落下の危険があるため複数人での連携作業が必要となります。

階数が増すほど難易度が上がり、現場では細心の注意が払われていました。

作業は土日のみ。全館断水での実施

こうした大規模工事では、ビル全体の水道使用を一時停止する必要があります。

入居テナントの営業に支障が出ないよう、作業時間は土日限定・事前告知のうえで実施。

「この時間帯だけは水を流さないでください」という取り決めのもと、各業者様・オーナー様と連携しながら進行しました。

こうした調整もまた、高層ビル工事の重要な一部です。

鉄管の内部腐食に注意!

今回の現場で取り外した古い配管の内部は、想像以上に深刻な状態でした。

内壁には鉄さびがびっしりとこびりつき、トゲ状に硬化しているものもありました。

このような状態では、水の通り道が狭くなり、流れが悪化してしまいます。

さらに、トゲ状の部分に何かがからまってしまうリスクも。

ここまでの状態になってしまうと、交換以外の選択肢はなくなってしまいます。

「まだ使える」ではなく「いつ壊れるか」で判断を

配管の材質や使用環境によって耐用年数は異なりますが、鉄管の場合、経年劣化は避けられません。

「最近ちょっと水の流れが悪い」
「サビ臭がする」

そんな小さな変化は、配管の内部に異常が起きているサインかもしれません。

そして、老朽化が進んだ状態で清掃をおこなうと、かえって配管に穴を空けてしまうこともあるのです。

高層ビルの設備更新はお早目に!

今回の事例では、オーナー様の早めのご判断により、計画的な全館調整のもとで安全に作業を完了することができました。

もし、このまま放置されていたら取り返しのつかない事態に発展していた可能性もあります。

櫻庭設備では、高層ビルや大型施設の配管調査・更新工事の実績も多数ございます。

些細なことでも構いません。ぜひお気軽にご相談ください。