東京・神奈川・千葉・埼玉の給水・排水設備工事|株式会社 櫻庭設備

2025.07.30

排水ポンプの放置はコスト・信頼・契約トラブルにつながる

こんにちは。給排水設備を中心に関東エリアで事業を展開する株式会社櫻庭設備です。

今回のテーマは、「排水ポンプの管理を怠ったことで発生するトラブル」です。

ビルオーナー様にとって、排水ポンプの定期点検や適切なメンテナンスがいかに重要かを、ぜひ今一度ご確認ください。

ポンプが故障したビルでは「3日に1回の吸出し作業」が必要

あるビルで、排水ポンプの故障が発覚したケースがありました。

本来は地下の排水ピットから自動的に水を送り出すはずが、ポンプが動かなくなったことで排水が滞留し、3日に1回のペースで手動吸出し作業が必要となってしまったのです。

もちろん、その都度作業費がかかります。回数が増えればその分コストも膨らみます。

定期点検をしていれば、早い段階でポンプの不調に気づき、計画的な交換が可能でした。

テナントとのトラブルになる可能性も

排水ポンプの故障は、費用面だけでなくテナントとの関係にも影響を与えます。

たとえばあるビルでは、設備業者から「そろそろ寿命です」と指摘していたにもかかわらず、オーナー様が交換を先延ばしにしてしまったケースがありました。

結果、雨水が満水となってしまい、緊急対応が必要に。

今回は雨水だったため衛生被害には至りませんでしたが、これが汚水であれば重大な衛生問題に発展していた可能性もあります。

さらにやっかいなのは、「この費用、誰が払うのか」という点です。

排水ポンプの設置者は基本的にオーナー様であるケースが多いですが、そのポンプを酷使した原因が1階テナントの業態にある場合、「負担はどちらがすべきか」で揉めることも…。

契約内容の不備や設備管理の曖昧さが、金銭的なトラブルや関係悪化の引き金になるのです。

メンテナンスでコスト増加を防げます

ポンプや配管の老朽化は避けられない現象です。

けれど、問題は「予兆があるのに何もしないこと」です。

仮にトラブルが起きて3日に1回、吸出し作業を依頼したら、月にいくらになるでしょうか。

定期点検にかかる費用と、緊急対応の繰り返しにかかる費用。

比較すれば一目瞭然です。

また、水道管も同様で、詰まってからではなく、詰まる前に掃除をすることで寿命を延ばすことができます。

ところが、飲食系テナントが入っているビルなどでは、油汚れが原因で水道管が深刻に詰まっているケースも少なくありません。

簡単なつまり除去ならともかく、配管交換レベルになれば当然高額です。

排水設備を確認しましょう

排水設備は、表からは見えないだけに「まだ大丈夫だろう」と思いがちです。

ですが、実際には壊れる前にサインがあります。

・異音や振動
・電圧の不安定
・流れの悪さ

これらを見逃さないことが、コストの抑制・テナントとの信頼維持・契約上のトラブル回避につながります。

オーナー様が「知らなかった」で損をしないよう、ぜひ一度、ご相談ください。